キラキラとオタクのパワーが詰まった初めてのリリイベ〜それは最も価値のある数秒〜
おはこんばんちわ。村真です。
その日の前日、僕の心はひどく憂鬱だった。その日は金曜日だったのだが、明日は土曜日であるにも関わらず、授業があった。日曜日は模試。しかも、その日曜日は自分の誕生日だった。誕生日があるというものの、はっきり言って、最悪の週末だった。
とあるツイートを見るまでは……。
金曜日、僕は普通にTwitterをしていた。
とある単語を思いつきTwitter上で検索を掛けた。
一体何を検索したか、今となっては覚えていない。
すると、とある画像が添付されたツイートを見た。
ゑ"?
阿呆かと思うかもしれないが最初見た時そう思った。「自分の地元(浜松)に……やってくるのか……!? りっぴーが……。」と。
そしてその傍ら、ソロアーティストの活躍するアイドルの1人である。(超余談だが、飯田さんの生年月日はオーズで火野映司を演じた渡部秀さんと全く同じである。)
自分はこれまで声優さんと握手したことはあったが、声優さんの生の歌声を聴いたことは無かっし、そもそも、アーティストのライブに行ったこともなかった。
だが、「善は急げ」と言わんばかりに、イベント前日にそのイベントの参戦を決めたのであった。
そして、イベント当日。
まずは45分×4コマの授業をこなす
……のだが午前中から、イベントの緊張感で心臓バクバクの状態に。(それでも、質問にはしっかりと答えられた)
帰宅後、簡単な昼食(カップラーメン)を摂った後、(この時も緊張で食が進みにくかった。)急いで準備。何時もは面倒くさがって使っていなかった「8×4MEN」も使用。
最寄りの駅まで自転車に乗って移動。電車が来るまで、午前の部に参加した方々のツイートを見て情報収集。そして分かったことは、
「自分に与えられた時間は僅か10秒弱」
ということである。
「これしかないのか……。」と思った。
その後、この数十秒間の有り難みを知ることになるとは。
そして、目的地に到着。実は何処のスペースでやるのかを知らなかったが、すぐに分かった。出入口の近くということもあったが、何より雰囲気で分かった。オタクって同じ空気を出すのだと、改めて認識した。
申し込みをした後、イベント開始まで1時間弱あったのでその辺をふらついた……のだが、どうにも落ち着かない。
書店の近くを行ったり来たりするオタクの姿を周りの人達にはどう写ったのだろうか。
……まぁ、考えたくもないが。
開始30分前。会場周辺がにわかに慌ただしくなる。行ってみると、事前に座席券を持っていた人達が列を成していた。僕は、「えっ!?そんな物あったのかよッ!」と思ったが、申し込みした近くの場所に行ってもそれらしきものは無い。きっとファンクラブ限定なんだな、と結論づけた(本当かどうか分からない)
「ラッ、ラブライブブレードだぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
となった。
こんなアイテム1つで……と思うかもしれない。だが、自分にとっては全てが初めの光景だったのだ。
もちろん曲も披露。二曲目はなんと今度リリースされるシングルの曲というサプライズ。
その最中に輝いたブレードは何より綺麗だった。「おぉ、、、」と思うぐらいに。
そして、それに混じるオタクのコール。それはもうなんか1周して笑えてきたし、何より「引きこもり型のオタクはもう、もしかしたら少数なのかもしれない」と思えた。
オタクは知らぬ間にここまでアクティブになったのだ。
ライブも無事に終了。そして、
「それでは、これより握手会に移らせてもらいます。申し込み券Aを購入された方は列にお並び下さい。」のアナウンス。
自分の申し込み券はA。
「!!!!!!!!!」
途端にさっきの緊張がぶり返す。取り敢えず列の後方に並ぶ(つまりチキン)そして、財布に入れといた「A」と書かれた申し込み券を眺める。何のことを話そうかと考え始める。考える最中、
こんなことを思った。
「嘘だろ……?」
「今までずっと、ずっとパソコンとかスマホとかPCの画面からでしか見た事がない人だぜ……?」
「その人と……会えるのか……?」
「僕……りっぴーと会えるのかよ……?」
何というか信じられなかった。
そして、自分の番が回ってくる。
もうカッコ悪くてもいい。緊張でどうにかなりそうな中、何を伝えるか精一杯考えた。
最悪の週末をひっくり返したかった。
以下は、その全容である。
「今日は来てくれてありがとうございます!」
「明日、誕生日なんです!」
「おー!!(拍手)お幾つになるんですか?」
「18歳です。」
「18歳…!素敵な一年にしてください!」
「はい!」
「バイバーイ!」
(自分も手を振り返す)
実際に触れ合えた時間は僅か数十秒。たかが数十秒かもしれない。だが、自分はこのイベントが終わった瞬間、こう思った。
「あぁ、今の数十秒は本当に、本当に、自分史上一番価値のある数十秒だったな」
「この数十秒をこれからも積み上げていきたいな」
そんな事を思った。
最悪の週末になるかと思われたその時、差し込んだ希望の光。
それは、一日早い、最高の誕生日プレゼントだった。
P.S. りっぴー、まじえんじぇー!!>ω</