趣味戦線、今日も異常なし。

好きなことを好きと言える。そんな時代に僕ら飾らないで生きている。

読み手だった僕が書き手になった話。

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今年を振り返ってみると、色々事があった。初めて声優のライブに行ったことや、ラブライブのLVに行った事。(アニメばっかり)

 

 

でもやはり、一番の思い出というか、一番のチャレンジは

 

「初めて、同人誌(アンソロジー)に寄稿した」

 

事だろう。

僕は、夏と冬には必ずコミケに赴くぐらいの同人誌の読み手だ。そこは謂わば、二次創作の世界だが、同人誌には書いた人の人となりがよく現れる。沢山の解釈と沢山の性癖に基づいた沢山の同人誌がそこにはある。 

 

そんな僕がどうして読み手から、書き手になったのか。物凄く簡単に言うと、

 

「単純に自分の実力を試したかった。」

 

その1点に尽きる。

 

今、このようにブログを書いていたり、或いは学校で現代文の読解や、小論文の授業を受けていたので文章力には自信があった。

 

しかし、いきなりサークルとして出る!というわけにはいかないのでアンソロジー(所謂、同じテーマ、CPを持ち寄った作品集)に寄稿することに。

 

合同の主催側に参加を表明する。

 

この瞬間、僕は同人作家となった。

 

 

しかし、色んな壁にぶち当たった。まずは字数。字数の目標はなんと、1万字前後。この数字は決して少なくない方だろう。そして、何より一番の不安材料だったのが、

 

作品の「内容」と「客受け」

 

この2つだった。

 

 

まず、字数の方だが、これは頑張ればなんとかなる。起承転結を考え、そこから肉付けしていけば1万字ぐらいはいけた。しかし、内容と客受けは最後の最後まで不安だった。

 

内容は「絶対にほかの人と被りたくない」という思いが強くあった。これは、ちょっと毛色の違う作品を出してやろうという考えからくるものだった。だが、作品のウケがどうしても頭を駆け巡った。

 

そもそも、書いてて分かったのだがどうにも僕は恋愛感情を書くのが苦手らしい。だからこそ上記の考え方に至ったのだが、目の肥えた読み手からどう見えるのかと思うと、書いてて不安でしかなかった。

 

それでも、書いている時は結構楽しかった。結局、7000字弱の文章を書くのに3ヶ月ぐらいかかった。

 

そして、コミケ当日。僕は、現地に赴いた。参加した本を受け取る為に、そして、一人の客として買い物をする為に。

 

この日の為に名刺(といってもWordのテンプレートを基に、それを印刷してパスケースに入れただけの薄っぺらい代物だが)を作成し、そのサークルの島に行った。

 

だが、なかなか切り出せない。もちろんこんな体験は初めてだ。テーブルの前で「あの……こういう者ですけど。」なんてした事が無い。

 

その後数十分くらいフラフラうろつき、何とか本と、記念の菓子を受け取った。

 

そして、本を読む

 

………上手い。みんな文章が圧倒的に多い上手かった。

 

自分なんてまだペーペーだわ……なんてことを思った。

 

コミケ終わると大抵、作家さんは作品の感想をエゴサする。もちろん、自分もした。でも無かった。

でも「まぁ、あるわけないよなぁ……。」と自分で中で諦めていたので、そこまで落ち込まなかった………。

 

 

 

 

 

 

 

 

その時点では。

 

 

約1ヶ月後、それは唐突に訪れた。

 

ある日eメールをチェックすると、開いていないメールがあった。それは合同の主催者からのメールだった。送られてきたのは2~3週間前だったので慌ててフォルダを開いた。そこに書いてあったのは

 

 

 

 

自分の作品への、たった一つの感想だった……。

 

 

 

 

嬉しくて嬉しくてしょうがなかった。めちゃくちゃテンションが上がった。

それ1つだけだったが、その1つが何よりも嬉しかった。

 

今回の経験は自分の中でプラスになった。7000字も書いたことで学校のレポートが「書いた小説より字数少ねぇや。」って考えるようなり、精神的に余裕が生まれた。

後、これだけの、いやそれ以上の労力を費やして作品を生んでいるだから感想は積極的に送っていこうと思った。

 

 

 

 

同人誌は書いたもん勝ちである。

 

 

書きたいと思ったその時、書きどきなのだ。